冷し家快蔵、日本大好き!

こんなに美しい国に生まれて、何の不満があろうか。 こんなに優しい国民に囲まれて、何の文句があろう。 美味しい食べ物。美味い酒。 千代に八千代に。君とともに。

寄席

4月上席

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いつも控えめにコッソリと演っている池袋演芸場。席が100くらいしかありません。
大概空いていますが、今日はなんと補助席が出てました。
多分、お仲入り前の柳家喬太郎師匠対策か。
 
今日はなんと小学生が2人、お父さんに連れられて来ていました。
将来楽しみです。
 
あと、如何にもマニアックな若い女性が2人。なにやらメモを取りながら鑑賞。
リケ女ならぬ、らく女。
 
前座 三遊亭ございます  出来心
入船亭小辰          たらちね
五明楼玉之輔         新作 癌告知?
入船亭扇好          代書屋
三遊亭歌武蔵         長短
柳家喬太郎          首ったけ
 
喬太郎師匠は流石に芸人のオーラが一際輝いていました。
悠揚迫らぬ演技。滑舌。
ただ、小学生2人の客ということをお考えだったのでしょうか? 『首ったけ』はチョイと首を傾げちまいますね。
それと、浅い感じがしました。時間が15分じゃこの噺は無理でしょうか。
 
 
 

長い名前 

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横綱白鳳の本名はムンフバト・ダヴァジャルガルというそうです。
 
ぼくが絶対発音できない、きゃりーぱみゅぱみゅの本名は
 
 きゃろらいんちゃろんぷろっぷ きゃりーぱみゅぱみゅ だそうです。
 
落語の寿限無程ではないにしろ、長い名前ですね。
試験の答案用紙に名前を書くのが大変でしょうね。
市役所でよく出生届を受け付けましたねえ。

三人会~よみうりホール

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1100人収容のよみうりホール。
ほぼ満員の盛況。
中高年の女性が多数。
 
前座   柳家さん坊       金明竹
 
立川談笑              六尺棒 
春風亭一之輔           花見の仇討
 
三遊亭白鳥             刻そば
 
 
談笑と白鳥は新作落語派で、六尺棒も刻そばも、古典がベースになっています。
ぼくは、古典派ファンなので、この二人のように、もとの噺をいじる芸はあまり好きではありませんでした。
しかし、よみうりホールの観客をおおいに沸かせた実力は流石です。
前座のさん坊は、金明竹の長い関西弁のせりふを見事に早口で演じました。
古典派の一之輔の花見の仇討。登場人物を見事に演じ分けて、楽しめました。ただ、さげを急ぎ過ぎたか、
最後の、『この勝負、五分と五分と見た』の前あたりで、ちょっと噛んじゃいました。残念!

太った小鳥

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雪の予報があったので、気になり、早朝、ベランダに出てみると、太った小鳥が話しかけてきた。
「おう、冷し家冷蔵てのは、お前さんかい?」
ぼくに吃驚する間も与えず、この鳥は更にこう続けた。
「お前さんの書きかけの小説『鳩の恩返し』はいつになったら始まるんだい?」
小鳥は、テレパシーを使うらしかった。小鳥のくちばしはほとんど動かないし、ぼくの方を見ようともせず、天敵の来襲に備えているようで、あちらこちらを向いて実に落ち着きがない。
『鳩の恩返し』は、8年前に書いたファンタジーで、一部、天真山爛漫寺の住職、作務衣尊師との共作です。
埼玉県南部の森に住む修行僧が仕事の帰り道、一羽の子鳩の怪我を治してあげたことから、次々に起こる奇怪な現象を書いたものでした。
この朝、この目の前の太った小鳥に遭わなければ、生涯思い出さなかったに違いありません。
その小説にも、テレパシーを使う鳥が登場し、彼の修行僧の本性を明かしてゆく場面で、一応尻切れという形になっていたかと思います。
小鳥は、続けました。
「おう、いいか、小説てえものはな、始まったら、その中に登場する生き物も、建物も、自然も、時代も全部この世間とは別の世間で動くもんなんだよ。早え話が、あの話に出てくる鳩の王子は俺の親友だ。その親友が、このごろすることが無くて困ってやがんだ。どういうわけだって聞くてえと、この世界を作ったお前さんが、ちっとも続きを書かねえから、暇でどうしようもねえと、こう嘆きやがんのさ。」
小鳥は、かなりの早口で、たぶん柳家喬太郎師匠の声色を使っていると思われた。
ぼくは、いい加減に書いた小説(小説ファンからクレームが出そうな、小説ともいえないような駄文)が、その駄文の中で、いわば、別の宇宙を作っていたなどとはちっとも知らなかったし、それってホントかよと、疑ってもいました。
 
 太った小鳥は、このマンションの隣にある緑泉寺の高い赤松の天辺で、カラスが一声するのにおびえたのか、
「止そう、また夢になるとイケねえ」と、落語芝浜のさげを言って、西の空へ羽音を残して消えてしまいました。
 
 
 
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あまりの空気の生温かさに気がつくと、ぼくは風呂に浸かりながら、読みかけの朝刊におでこをくっつけ、耳にヘッドホンをしたまま、喬太郎 師匠の落語を聞いていたのでした。毎朝の半身浴の最中で、ついうとうとして、小鳥の夢を見てしまったのでした。
 
太った小鳥は、緑泉寺から派遣された普賢菩薩の仮の姿でしょうか。
今までやり残した事を、いつまでもそのままにしてはいけないと、教えに来たのでしょうか。
確かに、ぼくの両親の亡くなった年齢を考慮すれば、ぼくの寿命はあと10年くらいです。
10年のうちにどれくらいのことが出来るのでしょう。
最後に落語『火焔太鼓』のさげ。
いや、反省(半鐘)はいけないよ、おじゃんになるから。
 
 
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正蔵人気

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池袋演芸場は、目立たない場所に、恥ずかしそうに、ひっそりとあります。

たいてい空いていて、200席が満杯になったのをあまり見たことがありません。

あまりに客がいないので、他の寄席で、ネタに使われるくらいです。

ところが、今回は、切符売り場に、20人くらいの行列が出来ていました。

若いひとの姿もちらちら。


中は勿論満席でした。

なんと、通路に補助椅子まで置かれていました。

前座さんの「牛ほめ」に始まり、

柳家わさび 「真田小僧」

古今亭菊志ん「蛙茶番」

三遊亭生之助「?」 調べましたが、不明。

漫才 ロケット団  爆笑

講談 宝井琴調 「平手御酒」

お仲入り前に、いよいよ九代目林家正蔵師匠の登場です。

20分くらいしかないので、大ネタは期待できないし、何を演じて呉れるのだろうと、期待しました。

出囃子に乗って登場するや、万雷の拍手。「待ってました!」の掛け声。

人気絶頂です。

ネタは、

「ねずみ」

左甚五郎の噺です。

やはり、父親の林家三平さんゆずりの、張りのある声で、よかったです。

お仲入り後、

三遊亭天どん 「たらちね」 お嫁さんが、英語なまりという設定で、爆笑。

柳家小はん 「唖の釣」 放送では絶対聴けない、放送禁止用語や、描写がありますので、

寄席でしか、楽しめません。

大神楽 鏡味仙花

トリが、

柳家三三(さんざ)「崇徳院」

往年の円楽師匠並の、容子のいい噺家でした。前出の、天どんのとちりを美味く噺の中に取り入れたり、

世間の話題を、入れたりと、余裕の演技でした。この人は、相当の名人になるとにらんじゃいました。
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